数々のスポーツ障害、故障、頚椎症、尿漏れ神経因性膀胱と付き合いながら頑張っています。
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”御面会の方です” その声に、ふと目を醒ます。 体中が熱っぽい、、なんだか記憶が曖昧で、寝ぼけながら返事をする。”あ、、はい” 体が痛い、熱い、、鉛のようにだるい、、こんな状況で誰かと会うなんて、ゴメンだ。でも、朦朧としていて、面会を断ったんだか、どうなんだかどうにもわからない。
色々考えるのも辛いので、再び目を閉じて熱にうなされる。 ”すみません、急に、、” その声に、驚いて目を開ける。 以前もお見舞いに来てくれた知人女性だった。 ”てっきり退院されているのかと、、” 蓄尿バッグに目を落とす彼女。 その通り本来は、とっくに退院できていたはずだった、、体力も戻り、歩けるようになって、やっと目の前が開けたと思っていたあの頃に、彼女は来てくれていたのだった。 それが、今は右膝はパンパンに腫れて装具の中。便も出ず、3日毎の摘便の日々、あめ色液体が流れる管はベッドサイドの大きな蓄尿バッグに繋がれて、痛みに耐えながら動くこともままならない日々。なんで再びこんな情けない姿になっているんだろう、、思わず嗚咽が漏れ、自分でも驚くほど涙がポロポロと流れ出し止らなくなってしまいました。 ただならぬ様子を察したお隣さんが呼んでくれたのでしょう、看護師さんがパタパタと駆け寄ってきました、、”どうしました?痛みますか?” 嗚咽と涙で、大丈夫ですと言おうとしても声になりません、、ただただ、無念だし残念だし、無残すぎます、、次第に息苦しくなってきました、、激しい嗚咽と呼吸にあえぐ姿に看護さんが、面会者に退室を促します、、”ごめんなさい、、なんだか、私迷惑かけてしまったみたいで”恐縮しながら病室を去る彼女。ベッドサイドには、一冊の本と、ドーナツが置いてありました。 ”とにかく、まず横になりましょう、、痛むのは膝ですか?おしっこの管の方ですか?それともお尻かな、、” 大丈夫です、、の一言がまともに言えません、、。涙を流しながら激しい呼吸苦にあえぐ僕の姿に、駆けつけた医師は鎮静剤の指示を出したようです。 ”ちょっと、ちくっとしますね、、” 肩口に注射が打たれ、ほどなくして、自然とまぶたが下がってきました。そこから先はもう覚えておらず、寝てしまったようでした。
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